STORYTELLING
1999-2002
5SENSES & SENSIBILITY
『五感の友』
(2005年・リトルモア)
『善悪對談』『独特對談』に続く3冊目の対談集。資生堂企業文化誌『花椿』で'99年から'02年まで連載された「五感交感」の48本に、よしもとばななとの語り下ろしを加えて収録。五感というと、目、鼻、口、耳、触の5つの対応したものだけど、話はそれらを超えて、感覚や官能がもたらしてくれる恩恵を目指していた。それぞれの人と対話し、記述している僕は、その五感の向こうにある未知のよろこびを探す探査衛星のような存在かもしれない。この日々は、それ自体、楽しく、そして、もどかしく、そして新しかった。そして、いろんなことを学べた。僕にとって、この本に入っているどの原稿も、過ぎ去ったものという感じがまるでない。それはおそらく、一つずつがドアであって、僕自身もまだその「感覚の扉」にたどりついたばかりだから。そう、お楽しみはこれからだ。この地球の上で感じながら生きるために、48の五感と第六感へのトビラを用意した、読者へ送る〈新・考えるヒント〉。
主な対談者——
よしもとばなな/ポール・スミス/ユーリー・ノルシュテイン/志村ふくみ/ヤノベケンジ/ジェームス・ラヴロック/甲野善紀/ブライアン・イーノ/内藤礼/ダグラス・クープランド/橋本治/チューチョ・バルデス/大橋歩/今井俊満/島村菜津/トニー・ガトリフ/伊藤キム/ブルース・マウ/石毛直道/ストーム・トーガソン/山極寿一/石岡瑛子/ゲーリー・スナイダー/東松照明/美輪明宏/全49人