DIALOGUE 1994-1998
DOKU-TOKU DIALOGUE
『独特對談』
(1998年・リトルモア)
『善悪對談』に続く、2冊目の対談集。資生堂企業文化誌『花椿』で'91年よりスタートした対談連載『善悪對談』『万有對談』『当世藝問答』の'93年から'98年の部分の50本を収録。しかし、一貫して流れるテーマは未知。言葉の向こう、感覚の果て、知識や研究の向こう側にあるものに触れられないか、そのことがいつも頭にあった。たとえば、『当世藝問答』のテーマは「身体のコトバ」。すでにある観念を捨てて、音や身ぶりや、声の中に入ってそこで何かをつかむこと。そこで初めて生まれる「イメージ」を2人で逃がさないように、丁寧に想像してゆく快感がインタビューの面白さだと実感する日々だった。この本は、僕の'90年代のイメージをめぐるフィールドワークの記録である。
主な対談者——
横尾忠則/淀川長治/倉橋由美子/秋野不矩/アレックス・カー/ジョン・ルーリー/川瀬敏郎/車谷長吉/セルゲイ・ボドロフ/吉本隆明/アゴタ・クリストフ/片岡義男/森山大道/マルセ太郎/ジョナス・メカス/杉本博司/鶴見俊輔/亀倉雄策/村上龍/大竹伸朗/アントニオ・タブッキ/全50人