07
KPO15周年記念誌
『EXPOSE 2002 夢の彼方へ ヤノベケンジ×磯崎新』
(2002年・artbeat publishers)
今最も注目される若手現代美術アーティスト・ヤノベケンジと、建築界の巨匠・磯崎新が「未来の廃墟」を巡ってコラボレーション!!
これは単なる現代美術の「作品集」ではありません。美術評論家・椹木野衣の監修のもと、後藤繁雄が編集を行う、「1970年の大阪万博以降の美術の在り方を問う」“問題作”なのです。
「大阪万博」は、日本の現代美術において、極めて重要なポジションを持ちつつ、実は、今まであまり多くを語られてきてはいません。あのお祭り広場を演出し、ロボット「デメ君」を作った若き日の磯崎新も、そのことをずっと語ってきませんでした。一方、その「万博」が解体される場所を子供時代に「遊び場」としていたヤノベケンジは、放置された万博の風景に「あらかじめ失われてしまった未来」を見い出し、その喪失感を回復することから自らの創作をスタートさせました。日本現代美術の「ミッシング・リング」をつなぐ試みが、今、スペシャル・アートブックに結実する!!
○5分冊を銀色のパッケージにおさめた、ユニークなアートブックです。
●EXPO2002 EXHIBITION BOOK — KPOにおける今。展覧会を撮影したものが写真帖になる。
●EXPO2002 CONCEPT BOOK — ヤノベケンジの作品メイキング写真+スケッチ+アイデア。磯崎新作品資料+写真。ヤノべ+椹木対談。磯崎インタビューなどを収録。
●EXPO2002 KPO 15th ANNIVERSARY BOOK — 大竹伸朗、束芋、横尾忠則、篠山紀信、高松伸など、今までKPOで行われた展覧会ダイジェスト。KPO界隈・外観写真も。
●EXPO2002 KPO DATA BOOK — 15年分の展覧会リスト+内容ガイド。
●EXPO2002 QUESTIONNAIRE BOOK — 100人への「美術の未来」についてのアンケート・ファイル。